保有している一戸建てを使わないときには売却がよく検討されますが、誰かに貸すこともよくおこなわれています。
手持ちの物件を少しでも有効に活用するためには、売却と賃貸のどっちが良いのか気になるところではないでしょうか。
今回は、一戸建てを売るのと貸すのはどっちがおすすめなのかにくわえ、それぞれの方法のメリット・デメリットや収支もご紹介します。
一戸建てを売るのと貸すのではどっちがおすすめ？
その一戸建てを将来自宅として使う可能性がなかったり、多額の現金が必要だったりするときは、売るほうがおすすめです。
誰かに貸せば家賃収入は得られますが、まとまった現金が一度に手に入るわけではないうえ、家主として物件の維持管理費を負担しないといけません。
将来自宅として使う予定がないなら、少しでも高く売れるうちに手放して現金にしたほうがお得です。
誰かに貸すほうがおすすめなのは、将来自宅として使う可能性があるときのほか、その一戸建てが思い入れのあるものだったり、賃貸需要の高い地域にあったりするときです。
一戸建てを売る・貸す場合それぞれのメリットとデメリット
一戸建てを売る場合、一時的に多額の現金が手に入ったり、手持ちの物件を維持管理する手間や費用がなくなったりします。
しかし手放した一戸建ては自分で使えなくなるうえ、ローンが残っているときは売却前に完済する手間がかかります。
一戸建てを貸す場合、借り手がうまく見つかれば家賃収入が以後得られるうえ、持ち家は今後も自身の資産として活用可能です。
一方、借り手を見つけるために場合によっては設備投資やリフォームが必要になるうえ、誰かが入居すると大家として物件の修繕義務を負うことになります。
一戸建てを売る・貸す場合のそれぞれで収支はどうなる？
一戸建てを売ったとき、条件次第では3,000万円の特別控除が適用されます。
この特例を活用できる場合、売値が3,000万円以下なら譲渡所得税はかからず、得られた売却金から経費を引いた金額が手取り収入となります。
たとえば2,500万円で売れ、売却経費として約100万円かかっていたなら、2,400万円が手元に残るのです。
一戸建てを貸す場合、たとえば家賃を10万円にすれば年間で120万円の収入になります。
一見するとお得のようですが、大家として諸々の税金や修繕費用を負担する必要があり、年間家賃の全額が収入になるわけではありません。
経費率を20％と想定すると年間の家賃収入120万円のうち24万円は支出されるので、手取り収入は96万円となります。
このようなシミュレーションをおこない、どちらがお得かを判断することをおすすめします。
まとめ
一戸建てを売るのと貸すのとでどっちがおすすめかは、今後の家の使用予定や現金の必要性といった数々の条件によって変わります。
それぞれの方法の特徴や収支シミュレーションなどを確認すると、どっちが良いか判断しやすくなるでしょう。
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