今住んでいる賃貸物件のコンセントの数が少なくて不便、もっと便利な場所にコンセントを増設したい、という場合はどうすればよいのでしょうか?
今回は賃貸物件のコンセント増設に許可は必要なのかどうか、という点をご説明したうえで、その費用負担についても解説します。
賃貸物件のコンセントを増設したい場合は許可を得る必要あり!
賃貸物件のコンセントを増設するという行為は、家具を置いたりするのとは違って「賃貸物件の設備に手を加える」ということになりますから、大家さんや管理会社の許可を事前に得ることが必要です。
ましてやコンセント増設は電気工事をともないますから、無許可でおこなってはいけません。
大家さんや管理会社に許可を得るための相談をする場合は「ここにコンセントがないから不便で困っている!」といった不満を前面に出すような言い方は避け、今の部屋をより便利に快適にしたいという前向きな姿勢をアピールしましょう。
あと相談の際には、退去時に増設したコンセントについて原状回復する必要があるかどうかも確認しておきましょう。
「増設コンセントをそのまま残したほうが次の入居者にとってもプラス」と思ってもらえれば、原状回復せず増設したままでの退去を認めてもらえる可能性も大いにありますよ。
また、原状回復不要と言ってもらえた場合は、できればその旨を書面に残しておきましょう。
賃貸物件のコンセント増設の費用負担をするのは誰?費用の目安は?
賃貸物件のコンセント増設は借主(入居者)の希望でやるわけですから、その費用負担は、当然のことながら借主側にかかってきます。
ですからコンセント増設を希望する場合は、その費用負担分の捻出も考えておかなければいけません。
コンセント増設の費用の目安は以下のとおりです。
●今あるコンセントの差込口を増やすだけなら5,000円程度
●今ある電気配線から分岐させる形でのコンセント増設は1万円台前半程度
●分電盤から新たに専用の配線を引く形でのコンセント増設は1万円台後半程度
ただし、分岐や新たな配線の距離が長ければ数万円になることもありますし、配線の際に天井裏を経由しなければいけない場合や、ボードやクロスの貼り替えが必要となった場合はそれらの費用もかかってきます。
上記の目安はあくまで「短い配線を用いたコンセント増設の相場」程度に考えておいてください。