現在の暮らしに合わせた住宅を実現するためによく活用されるのが、リノベーションとリフォームです。
しかし、なかにはどちらが自分に最適なのかわからないと悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、リノベーションとリフォームの基本的な違い、費用面での違いについて解説します。
リノベーションとリフォームの違いとは?具体例も解説
リフォームとリノベーションには、おもに以下のような違いがあります。
変更する規模
リフォームとは、古くなってしまった住宅を原状回復させることです。
たとえば「変色した壁紙を貼り換える」「キッチンの天板を新品に変える」「お風呂の鏡を取り替える」などが当てはまります。
あくまでも新築時の状態に戻すだけなので、設備や間取り、見た目が大きく変わることはありません。
一方、リノベーションは古くなってしまった住宅を新築同様かつ現代的な設備、見た目に変更することをいいます。
たとえば壁紙をさらに断熱効果の高いものに変える、キッチンをアイランド風に変える、お風呂場のスペースを広くして最新式のデザインに変えるなどが当てはまります。
他にも壁を壊して新しい間取りを形成するなど、部屋の構造自体を丸ごと変えるのもリノベーションです。
工事が完了するまでの期間
リフォームはあくまでも劣化している部分を元の状態に戻すだけなので、少ない工数で完了するケースが多いでしょう。
一方、リノベーションは部屋全体の構造、見た目が変わるだけではなく最新式の設備に入れ替える作業が必要なため、大規模な工事がおこなわれます。
そのため、工事完了までの期間が長い点に注意が必要です。
リノベーションとリフォームの費用面での違いについて
リノベーションは工数が多く、最新型の設備に入れ替える大規模な作業も多いため、費用的な負担も大きくなりやすいでしょう。
たとえば窓や扉などは変えず開放的な間取りにする、各設備を最新型にするなどの工事をおこなった場合、約2か月間の工事で500万円程度の費用がかかった事例があります。
リフォームの場合、6畳分のフローリング全面貼り換えで15万円~30万円程度、壁紙の全面貼り換えで10万円前後のコストがかかります。
ユニットバスを交換する場合などは解体や入れ替え、設備自体の料金もかかるため、すべて含めて100万円~200万円程度のコストになるでしょう。
ただし工事の範囲や程度によって具体的な料金は変わるため、事前に見積もりを依頼することをおすすめします。