企業に属さず個人で仕事をするフリーランスは、雇われない働き方としてここ数年急激に増えてきています。
職種としてはライターやプログラマー、フォトグラファー、グラフィックデザイナーなどが多くなっています。
一見自由で気楽に思えるフリーランスですが、事務所を借りる場合は注意が必要です。
フリーランスが賃貸物件を事務所にする際の注意点とは?
自宅を事務所にすることが多いフリーランスの働き方で、あえて自宅とは別の場所に事務所を借りる一番の理由は、公私の別をはっきりとさせることにあります。
そのため賃貸マンションの一室を事務所にしたりするのですが、契約にはいくつかの注意が必要です。
フリーランスが事務所を借りる際の注意点
●住居以外の利用を認めていない物件がある
事業内容を限定することが難しい個人事務所としての利用を嫌がる大家さんは多くいます。
●入居審査が厳しい
フリーランスの収入は安定しないため会社員よりも入居審査は厳しくなります。
フリーランスが事務所を借りる際に準備しておきたいもの
家賃滞納の懸念を払拭するために、支払能力が証明できるものを準備しておきましょう。
●収入を証明するもの
フリーランスの収入を証明するには「確定申告書」や「課税証明書」、「会計帳簿の写し」などがあります。
●貯金の残高証明
もしフリーランスを始めたばかりで収入を証明するものがないのであれば、預金通帳のコピーなど残高を証明できるものでも大丈夫です。
フリーランスが賃貸物件を事務所にするメリット・デメリットとは?
フリーランスで働くメリットの中に「通勤ストレスからの解放」を挙げる人は多いのですが、これは主に自宅を仕事場にしている場合でしょう。
あえて賃貸物件を借りて事務所にする理由の1つには、公私のけじめがつけられる点にあります。
自宅には、仕事以外の誘惑が多く効率が悪くなりがちです。
フリーランスの仕事は請負契約で締め切りに追われることが多いため、賃貸の事務所は集中できる空間としてとても貴重です。
また、事務所家賃は経費として計上できます。
自宅を事務所にしても経費計上できますが、この場合は計算が少し複雑になります。
賃貸物件を事務所にした場合は、自宅よりも明瞭に経費計上できることもメリットと言えるでしょう。
逆にデメリットとしては、自宅で仕事をするよりも費用がかかる点が挙げられます。
また、始業時間や終業時間があいまいになりがちなフリーランスの仕事は事務所を借りることでかえって生活のバランスが崩れるケースもあります。
事務所を借りる場合は、費用対効果を十分に考える必要があるでしょう。