新築住宅を購入する際、建築予定の立地の環境によっては二重サッシを取り入れたほうがよいケースがあります。
費用はかかるものの、窓が二重になるだけでさまざまなプラス効果をもたらすからです。
今回は二重サッシの設備についてメリット・デメリットあわせて紹介します。
新築住宅に二重サッシの設置は効果的?設備や費用について
二重サッシとは既存の窓の内側にもうひとつ窓を取り付けたもので、インナーサッシとも呼ばれています。
引き戸タイプや内開きタイプなど開き方のバリエーションが豊富で、デザイン性に優れたものもあり、どのような住宅にも取り入れやすい設備です。
ガラスの質や窓の大きさによって価格に差がありますが、導入費用は5万円~12万円が相場です。
たとえば防犯効果や断熱効果の高いガラスを選んだ場合、さらに価格が上がる可能性があります。
新築住宅に二重サッシの導入は効果あり?メリットとデメリット
二重サッシを導入するメリットは以下の3つです。
●断熱効果と結露対策になる
●遮音性が高く、目隠しにもなる
●防犯性を高めてくれる
二重サッシにすると部屋の空気が外に逃げにくくなるため、部屋の温度を一定に保ち、室内の温度差によって発生する結露の防止にも期待できます。
さらに部屋の温度が保たれると、温度を感知して作動するエアコンの稼働を抑えられるので、節約にもつながるでしょう。
外からの音はおもに窓から伝わって入ってくるため、一般的な窓では車や電車などの音が聞こえやすいです。
しかし窓が2枚になると音の伝わりが減り、防音効果が高まります。
さらに目隠し効果のあるガラスを選べばカーテンで閉め切らずに済むので、外からの視線を気にせず過ごせるようになるでしょう。
戸建て住宅では空き巣の約6割が窓から侵入すると言われていますが、窓の数が増えると侵入に手間がかかるため、泥棒に狙われにくくなる効果も期待できます。
二重サッシを導入するデメリットは以下の2つです。
●掃除に時間がかかる
●窓の開け締めが手間になる
内側に窓がつくと2枚分のガラスを掃除しなければならないため、掃除が手間に感じられる方も少なくありません。
洗濯や換気などで窓を開ける際に窓を2回開け閉めするので、一般的な窓と比べると少々面倒な場面が出てくるでしょう。